About us
世界の人々に薬を届け、たくさんの笑顔を守るために
当社が挑戦する領域はひとつだけではありません
私たちエーピーアイ コーポレーションは、国内外の製薬メーカーから医薬原薬・中間体、治験薬の製造受託やR&D(研究開発)の受託を通して、ヘルスケア分野での確固たる地位を築いてきました。2002年に発足した当社は、そのルーツを1930年代にまでさかのぼります。製薬会社や化学会社のDNAを背景に、長年培ってきた有機合成やバイオ合成などの技術蓄積を武器にして、これまで多くのお客様から信頼を獲得し、社会へ大きく貢献してきました。
当社の技術部門は、ラボでの合成ルートの探索研究から、大規模な工業生産を実現するためのスケールアップ検討など幅広い業務に携わっています。これらは、技術蓄積の裏付けによって成し遂げられることもあれば、大胆な発想がきっかけで目的に達することもあります。技術的に困難な状況になっても、患者さんへ薬を届けることの一端を担うことに責任と誇りを持って、課題を乗り越えられるよう日々の業務へ取り組んでいます。
Challenge Field
工業化研究
原薬や中間体を生み出すためのプロセスを開発
医薬品原薬や中間体をターゲットに、他社の特許を回避しつつスケールアップが可能な製造ルートを製薬会社へ提案し、従来の方法に比べコスト競争力のある新規合成法の開発を行っています。またコア技術のひとつである「酵素による生体触媒反応」を用いた酸化、還元、加水分解反応などのバイオ技術を積極的にプロセス開発へ取り入れ、製造ルートの効率化を図っています。
お客さまの課題を解決する新規製造ルートを提案し、ラボ検討~パイロット製造までの間に「仮説⇒ラボ実験⇒検証」を繰り返し行った後、その製造がうまくいった時の喜びは計り知れないものがあります。また、自分の考えた製法で薬が製造されるということは、社会の誰かの命を支える一端を担うということでもあります。社会に貢献しているというその実感は、次の研究へと向かっていくモチベーションにつながっています。
生産技術開発
生産プロセスの改良やスケールアップを実現
製薬会社から開示された製造方法の確認実験やスケールアップによる課題の抽出、改良に向けた検討実験を行います。製造で見つかった課題に対しては、原因究明や改良法の検討を行い、製薬会社に改善提案を実施します。また、生産中の医薬品に発生したトラブルに対して、その原因究明と対策、品質への影響を技術的な観点から迅速に導き出し、トラブルによる生産停止期間を最少にすることも重要な使命です。
業務においては、課題の抽出やスケールアップの影響予測のため、想像力を働かせて実際の製造にイメージをめぐらせます。効率的でかつ堅牢な製造方法を決められた期間内で構築するためには、有機化学だけではなく化学工学や製造設備などの幅広い知識が必要です。それらを習得していくのは大変ですが、身につけた知識や築き上げた生産プロセスが目に見える形で成果に表れるのは、この仕事の大きな醍醐味でもあります。
Interview
Q. 所属部署や仕事内容について教えてください。
A. 私が所属する製造部の工務グループ(取材当時)は、新製品を導入するための設備の検討、既存設備の改善やトラブル対応など、製造に関わるさまざまな業務を行う部署です。実際の現場へ足を運んで設備のイメージを描き、現場スタッフと打ち合わせを行った上で設備仕様の検討を行っていきます。安全で安定した生産を実現し、かつオペレーターが作業しやすい設備設計を行うことがグループでの私の役目です。
Q. お仕事の魅力ややりがいを感じる瞬間を教えてください。
A. 以前に担当製品のトラブル対応を行ったときのことです。ラボ実験を通して原因の究明を試みましたが、なかなかその解決策を見つけることができませんでした。それでも粘り強く実験を続けた結果、あるきっかけから解決の糸口をつかむことができ、結果として従来よりも高品質な生産が可能になりました。とても忙しい日々でしたが、製造現場から「従来よりも品質が向上した」と報告があったときはとても大きな達成感がありました。
Q. 所属部署や仕事内容について教えてください。
A. 吉富事業所/製造部第1課に所属しています。(取材当時)製造部第1課では医薬中間体と原薬の製造を行っており、そこで私は技術スタッフとして在籍しています。技術スタッフの仕事としては、医薬品製造に欠かせないGMP(適正製造基準)の対応や、新規品目の取り込み、オペレーターの作業負荷の削減や安全対策の検討、品目の取得量向上の検討、化学工学等の様々なアプローチによるトラブル対応などがあります。
Q. お仕事の魅力ややりがいを感じる瞬間を教えてください。
A. 自分が設計した設備で実際に製品が製造され、オペレーターの方に「仕事がしやすかった」と褒められたときにはとてもやりがいを感じます。安全面と環境面への配慮は必須として、作業の効率化と設備改造のコストを天秤にかけ、どちらに重きを置くか、製品の利益を考えながら検討をしなければなりません。そういったところは他部署の協力を得ながら、時間をかけて改善していく必要があり、もちろん苦労もありますが、少しでも自分の検討がより良い方向に改善されていることを実感できたときには嬉しい気持ちになります。