Q.1 「製造技術」とはどのような仕事ですか? |

「製造技術」とは、「工業化研究」と「製造現場」との橋渡し的な側面と、「製造現場での技術改良」という側面があります。前者は、「工業化研究」によってある程度確立された技術をベースに、実生産につなげていく為の、より製造現場に近いところでの技術検討を行うものです。後者は、収率の向上・製造原価の低減など、実生産における技術改良を行うものです。また、プラントの設計や設備関係の技術検討も行います。 |
Q.2 ヘルスケア事業では、受託研究、受託製造という形で研究を行っているようですが、ファインケミカル事業は、受託研究を中心に研究しているのですか、あるいは独自に研究を進めているのですか?
独自に研究を進めている場合、新製品の研究のテーマというのは、どのようにして決めているのですか? |

ヘルスケア事業は、主として受託研究、受託製造の研究を行っておりますが、自社の研究開発による医薬品製造のための中間体も数多く商品化しております。 ファインケミカル事業の場合、受託研究や受託製造ではなく、殆どが独自或いは共同研究によるものです。 研究テーマには、営業部門・開発部門がユ−ザーから入手したニーズに対応するものや自社のコア技術を更に発展させたシーズテーマなど色々なものがあります。 テーマの決定は、テーマ検討会議を中心に市場性・技術基盤など考慮して行います。 |
Q.3 すでに働いておられる方は、40歳を超えても第一線で研究者・技術者として仕事をされているでしょうか。もしくは特許やマーケティングなど別の仕事をされているのでしょうか? |

40歳を超えても第一線で研究職として活躍しているケースが多いのですが、適材適所の観点から、また管理職として幅広く研鑽を積んでもらうことなどから、開発・営業・知財・本社技術スタッフなどの別の仕事を担当するケースもあります。 |
Q.4 実際に研究をするとき、同時に一人でいくつのテーマを受け持つのでしょうか?また何人ぐらいのグループで研究開発を行うのでしょうか? |

若手・中堅・ベテラン・管理職などの違いにより、受け持つテーマの数は異なりますが、一般に2〜3テーマと考えます。 グループの陣容につきましても、テーマの大きさ、その難しさ・緊急度などにより決定されますので1人〜10人程度まで様々です。 一般的には、1グループ2〜3人です。 |
Q.5 製品の開発ステップを詳しく教えてください。また、それぞれの段階で用いられる操作および機械などについても教えてください。 |

ファインケミカル事業では、テーマ検討会議などで決まったテーマについて、営業・開発情報などをベースに文献・特許検索を実施し、アイデア化合物やターゲット化合物を決定し、それらの化合物の合成・分析・性能評価を行います。 性能評価は、使用される用途などにより様々で、樹脂用の添加剤の場合は、射出成型機を使用したり殺菌剤の場合にはカビや細菌を使用した生物活性試験を行ったりします。 これらのスクリーニングにより有望と考えられる化合物に関しては、開発部と共同で、お客様に評価をお願いしたり、また必要であれば法律に規定された毒性・環境影響試験を外部機関で実施します。工場の試製課に協力しパイロット製造などを行い、安全に本格設備で製造できることを確認した上で製造部へ引き渡します。パイロットでは3000L程度の反応釜などを使用することがあります。 |
Q.6 研究所に入った場合、それぞれの開発ステップへの配属はどのように決定されるのですか。 |

ヘルスケア事業分野の場合は、一般に最初から工業化までグループで対応し、終われば別のテーマを新たに担当します。 ファインケミカル事業分野の場合も、ほぼ同様で開発ステップの最初に、テーマの内容により研究者の専門性などを考慮して担当が決定されます。 最初の段階からパイロット実験を行う段階までグループで担当しますので、商品として市場にでたときは、自分が最初から担当して育てた製品という充実感があります。 |
Q.7 工業化のための研究というのは具体的にどのようなことをしているのか教えてください。 |

小さなコルベンで使用できる溶媒でも大量に使用する場合は静電気や労働安全衛生上の問題などで使用制限があるものもあります。 また実際の製造設備では、攪拌翼や熱伝導の違いなどからコルベンで製造した製品と不純物や結晶形が変化することがあります。 また、収率の向上は製造原価を低減する上で重要なテーマです。 すなわち、工業化のための研究とは、これらの問題の原因がどこにあるのかを解析し、また危険性や労働安全衛生上の観点も十分考慮し、本格的な製造設備を使用しても安全でかつ必要される製品が安定的に収率よく生産できるように、その合成条件や許容できる反応温度幅などを決定する研究です。
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